鮎の手づかみ  鶴本むねお

    




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           中村公園・大鳥居(名古屋市)       TT
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           柳壇こぼれ花・27-3会員作品
         こぼればな3
  色メガネも白内障にはかなわない
    西澤 知子 (橿原市)
  こぼればなillust444
  折り合いをつけて変わらぬ花の色
    山口 亜都子 (三重・御浜町)
  こぼればなillust444
  厳寒と酷暑二極性の地球
    荻野 浩子 (堺市)
  こぼればなillust444
  逆鱗に触れまいとして百日紅
    山崎 夫美子 (大和郡山市)
  こぼればなillust444
  子はすでに何光年も先を行く
    板垣 孝志
  こぼればなillust444
  女の優しさは菩薩からもらう
    那須 鎮彦 (五條市)
  こぼればなillust444
  千枚流しゆるりと絆水になる
    久保田 眞子 (土佐市)
  こぼればなillust444
  甘い言葉佛がくれる訳でない
    佐藤 辰雄 (奈良・川西町)
  こぼればなillust444
  細工は流々そしてだあれもいなくなる
    ひとり静  (大和郡山市)
  こぼればなillust444
  暑中見舞いきんぎょポストで熱中症
    福田 道子 (天理市)
  こぼればなillust444
  ザラザラと夕暮れ刻が動き出す
    句ノ一 (伊豆の国市)
  こぼればなillust444
  空元気かと仰ぐひまわり
    森吉 留里惠 (柏原市)
  こぼればなillust444
  ゆるみたいネジをしばらく甘やかす
    下谷 憲子 (桜井市)
  こぼればなillust444
  一年の速さをいうて呑んでいる
    上窪 一笑 (吉野町)
  こぼればなillust444
  図書館の本が私の蔵書です。
    毛利 由美 (つくば市)
  こぼればなillust444  
  天井の染み妄想をかきたてる
    日下部 敦世 (松戸市)
  こぼればなillust444
  突っ立って仏になってしまった石
    鶴本 むねお (下市町)

  食卓で吟味している拉致家族
   南 芳枝 (五條市)
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こぼればな3 

            自由席 (2)


  エッセーイ

   鮎の手づかみ   鶴本むねお

 近ごろ、夏の清流では各地で魚(アユ・アマゴ
などの)の手づかみが人気を呼んでいる。わがふ
るさとの河川でも、村おこしの一環として近郷近
在から客を集めて毎年実施されているらしい。
 この手づかみは、さして大きくもない川の浅瀬
の箇所をせき止めて網などを張り巡らせ、魚が絶
対逃げ出せないように囲って、そこに放たれたア
ユたちを、おおぜい押しかけた大人子供たちが、
ワイワイガヤガヤとにぎやかに追い回すのである。
アユたちは必死で逃げ回るのだが何せ逃げ通せる
はずもない。疲れ果てた揚げ句、結局観念するし
かない。とどのつまりは、輪切りにして三杯酢に
漬けられたり串刺しにして焼かれたり、ニンゲン
さまの餌食になってしまう。魚にとってはとんだ
厄日で、これほどの酷い仕打ちは無い。
 過疎化著しい山村では、あの手この手と知恵を
絞って人集めして、村おこしに取り組むご苦労は
理解できるが、当の鮎の立場になってみれば、こ
れほどの無体殺生はないのではなかろうか。
 いうまでもなくアユは年魚の別名があるように、
一年きりの寿命である(二年子というのも居るら
しいが)。せめて短い生涯の夏ぐらいはのんびり
とわが世の季節を満喫したいだろうと思っている
に違いないだろう。
 とは言っても所詮はニンゲンどもの恰好の狩猟
対象であることに変わりはないが、自然に放たれ
たアユなら逃げ通せるチャンスはいくらでもある
のだ。ニンゲンとの知恵比べも楽しめる。仲間同
士の葛藤もまた生きがいなのかもしれない。
 ところでこのアユ、奈良県吉野川では「桜鮎」
の愛称で珍重がられているように、全国各地の清
流で、自慢の鮎として親しまれており、中には日
本一の称号さえ戴いているものも少なくない。
 このアユ釣り、上流河川では一般的に友釣りが
有名なのは、網やヒッカケなどでは忽ち獲り尽さ
れてしまうので、そこは人間の智慧が編み出した
漁法でまことに理にかなっていると言える。この
友釣りはアユの習性を利用して、アユと人間の智
慧比べとしても妙味のある漁法であろう。
 アユは主に岩にこびり付いた珪藻を主食として
おり、この珪藻を巡っての縄張り争いを利用して、
おとりアユを泳がせて、縦列に仕掛けた別の鉤に
かかったアユを釣上げるという、一件古風なげ漁
法だが、アユとの知恵比べと釣り上げる快感がた
まらないらしい。このようにして釣り上げられれ
ば、アユも己の不覚を恥じつつも、ある意味本望
ではないか?などと思ってしまう。
 アユ曰く、「つかみ取りなんて卑怯な手を使う
なよ」と、またの名『香魚』にふさわしい芳香を
放ちながら。
       yjimageNN80222K.jpg   むねお       
竹のライン (2) 


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       ログに使う場合があります。


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       注=文書はなるべく早めの送稿
       をお願いいたします。




















































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日本一の鳥居?

トップ画像の大鳥居は、むかし日本一と聞いていましたが、今はどうかな?
すぐ傍に見えるビルはたしか「スーパー岡田」(名前が違っていたかな)。あの頃はスーパーの元祖だと聞いたけど。あれから各地に系列の店(店名を忘れた)が出来、その後、今のイオンになったのではなかったかな?。それにしても今もそのままとは驚きです。
子どもが幼いころの記憶だから、いい加減なものかも。また教えて下さい。

コメントありがとうございます。地元の自分達も忘れかけていた昔の事、よく覚えて見えますね。全くそのとうりです。現在は他にビルも建設されて、少しぐらいは、それらしい街になっています。
どちらにしても、名古屋市は、駅前を東へどんどん発展していますが、駅裏は、イメジ的にもと言うことで、駅西・太閤口と地名を換えて、高層ビルも結構ふえてきています。西は庄内川(天井川)があるので、伸びがわるいです。でも、最近は、名古屋のホットタウンと言うことで、大治町でも,地価が上昇し始めています。
もう少し,長生きしなくちゃなんて、馬鹿な事考えています。(^^♪
プロフィール

よしのすぎ

Author:よしのすぎ
 柳壇【こぼれ花】

連絡先・奈良県吉野郡下市町
☎・FAX 0747-52-0132
  鶴本 むねお 


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