こぼれ花
Home
> 通 訳 板垣孝志
通 訳 板垣孝志
通訳 板垣高志
高田の紅葉 板垣孝志さん
柳壇「こぼれ花」第34号~6
誰にも邪魔されず漕ぎだした小舟
下谷憲子 (桜井市)
マンションの上で猫いっぴきと遠花火
荻野 浩子 (堺市)
魂を電子レンジで麺にする
毛利 由美 (つくば市)
母さんのふらふら油で揚げている
西澤 知子 (橿原市)
寂しさ売りに百均へ行く
森吉 留里恵 (柏原市)
アフガンのやなぎ根を張る護岸かな
山口 亜都子 (三重・御浜町)
父と母おんなじ顔になってきた
句ノ一 (伊豆の国市)
しなやかに祖父母の補佐官は私
西尾この実 (橋本市) 帝塚山大学
冷凍のサンマで秋を手繰り寄せ
福田 道子
(天理市)
終活はまだ早いです元気です
那須 鎮彦 (五條市)
またぐらり 地震雷男の死
久保田 眞子 (土佐市)
明け方に言葉を載せた舟が着く
板垣 孝志 (大和高田市)
煩悩を断ち切るように眉を剃る
佐藤 辰雄 (奈良・川西町)
手仕事が心静める熱帯夜
日下部 敦世 (松戸市)
風立てて睡魔を消してゆく九月
山崎 夫美子 (大和郡山市)
うつらうつら七十代の掛け時計
下谷 憲子 (桜井市)
フラダンス婆ちゃん今日もいい機嫌
南 芳枝 (五條市)
バンザイか降参か 拳骨はふたつ
鶴本 むねお (下市町)
エッセー
通 訳
板垣孝志
仏教の国インドでは、一個買うよりも十個買う
方が高くなるそうである。
金持ちが貧しい人々に施しをすることによって、
極楽浄土に行けるのだから、施しが出来る対象
に感謝すべしと言うわけだ。一度に十個も買える
金持ちが値切るなどとは、とんでもない話なのだ
が、資本主義の常識ではたくさん買うほど安くな
る。
香港から機械部品の買い付けにやってきたバ
イヤーと、日本のメーカーの駆け引きを横で聞い
たことがある。通訳は日本人。
通訳〈一個いくらですか?」
メーカー「三万円です」
通訳「十個はいくらですか?イウテマッセ」
メーカー「一個あたり二万九千円になります」
通訳「百個では幾らになるか?コノヤロ、マダ、
ネギリマッセ」
通訳「一万個買うから、一個二万円にしなさい、
と言うてますが。コノアホンダラメ」
笑顔のままで話す通訳のカタカナ部分は、日
本語の判らないバイヤーに対して失礼の塊なので
ある。
日本のバイヤーが、発展途上国に買い付けに
行けば、同じようなことを言われているかもしれ
ない。通訳「一個・三円二十銭デス。ガッコウニ
モイケナイコドモタチニツクラセテ、マダネギルン
カ、コノアホンダラメ」
板垣孝志
エッセー
|
【2019-11-28(Thu) 08:31】 |
Comments:(0)
|
Trackback:(0)
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
コメントの投稿
名前
タイトル
メールアドレス
URL
本文
パスワード
非公開コメント
管理者にだけ表示を許可する
このページのトップへ
プロフィール
Author:よしのすぎ
柳壇【こぼれ花】
連絡先・奈良県吉野郡下市町
☎・FAX 0747-52-0132
鶴本 むねお
最新記事
思い出して。コロナ騒ぎもあったけど。 (03/17)
平々凡々 むねお (02/04)
割り箸のおはなし 鶴本むねお (01/14)
謹賀新年2024年 (12/28)
山茶花の季節になりました。 (10/26)
最新コメント
: 和ろうそく 板垣 孝志 (07/21)
むねお:詰め放題 (05/19)
:めばちこ 板垣 孝志 (12/03)
:めばちこ 板垣 孝志 (12/01)
こぼれ花編集室より:ドアン ギュリズさん 荻野 浩子 (06/03)
:こぼれ花散策 板垣 孝志 (02/12)
よしのすぎ:こぼれ花散策 板垣 孝志 (01/20)
最新トラックバック
月別アーカイブ
2024/03 (1)
2024/02 (1)
2024/01 (1)
2023/12 (1)
2023/10 (1)
2023/09 (2)
2023/07 (1)
2023/06 (1)
2023/05 (1)
2023/04 (2)
2023/03 (1)
2022/10 (1)
2022/08 (2)
2022/07 (3)
2022/06 (3)
2022/05 (3)
2022/04 (3)
2022/03 (3)
2022/02 (3)
2022/01 (3)
2021/12 (5)
2021/11 (3)
2021/10 (2)
2021/09 (3)
2021/08 (3)
2021/07 (3)
2021/06 (3)
2021/05 (3)
2021/04 (3)
2021/03 (3)
2021/02 (3)
2021/01 (3)
2020/12 (1)
2020/11 (3)
2020/10 (3)
2020/09 (3)
2020/08 (3)
2020/07 (3)
2020/06 (3)
2020/05 (3)
2020/04 (3)
2020/03 (3)
2020/02 (3)
2020/01 (3)
2019/12 (3)
2019/11 (3)
2019/10 (3)
2019/09 (3)
2019/08 (3)
2019/07 (3)
2019/06 (3)
2019/05 (3)
2019/04 (3)
2019/03 (3)
2019/02 (3)
2019/01 (3)
2018/12 (3)
2018/11 (3)
2018/10 (3)
2018/09 (3)
2018/08 (3)
2018/07 (3)
2018/06 (3)
2018/05 (3)
2018/04 (3)
2018/03 (3)
2018/02 (3)
2018/01 (3)
2017/12 (3)
2017/11 (3)
2017/10 (3)
2017/09 (3)
2017/08 (3)
2017/07 (3)
2017/06 (3)
2017/05 (3)
2017/04 (3)
2017/03 (3)
2017/02 (3)
2017/01 (4)
2016/12 (2)
2016/11 (3)
2016/10 (3)
2016/09 (3)
2016/08 (3)
2016/07 (3)
2016/06 (3)
2016/05 (3)
2016/04 (3)
2016/03 (3)
2016/02 (3)
2016/01 (3)
2015/12 (3)
2015/11 (3)
2015/10 (3)
2015/09 (3)
2015/08 (3)
2015/07 (3)
2015/06 (3)
2015/05 (3)
2015/04 (3)
2015/03 (4)
2015/02 (3)
2015/01 (3)
2014/12 (2)
2014/11 (3)
2014/10 (3)
2014/09 (2)
2014/08 (2)
2014/07 (2)
2014/06 (4)
カテゴリ
未分類 (82)
川柳 (41)
エッセー (132)
画像 (1)
散歩 (2)
歴史 (1)
こぼれ花散策 (31)
気ままに鑑賞 (2)
川柳遇論 (2)
詩 (8)
句集光芒 (5)
検索フォーム
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS
リンク
川柳若鮎・新若鮎
思いつくままに
亜都子の苦言落言
管理画面
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム
この人とブロともになる
QRコード